
DPP(デジタル製品パスポート)とは
DPP(デジタル製品パスポート)は、製品の原材料の調達から製造、使用、回収・リサイクルまで、ライフサイクル全体に関する環境情報をまとめて記録し、誰でも確認できる仕組みです。
「この医療ウェアはどこで、どんな素材で、どれくらい環境に影響を与えるのか」を、スマートフォンなどのデジタルデバイスで一目で確認できます。
EUでは2027年からDPPの義務化が予定されており、国際的な基準となりつつあります。
sukuiはその流れに先駆け、日本の医療ウェア分野で初めて全製品にDPPを搭載しました。
DPPが“見える化”する情報
製品に付与されたQRコードをスマートフォンで読み取るだけで、次の情報を確認できます。
医療ウェアを「着る」だけでなく、その背景まで理解して選ぶという、新しい基準をもたらします。

CO₂排出量・吸収量
国際基準のLCA(ライフサイクルアセスメント)手法で算出。1着あたりの環境負荷を数値で確認でき、環境への貢献を実感できます。

素材の種類と起源
どんな素材を、どこから調達しているかを明示。環境負荷の少ないヘンプの利用も確認できます。

製造工程と地域
紡績・縫製・染色といった主要工程を、どの地域・どのパートナーが担ったかを公開。透明性が信頼につながります。

メンテナンス履歴
sukuiの修理・クリーニングサービスを利用すると、その履歴がDPPに記録されます。長く大切に着る文化を支えます。

回収・リサイクル方法
役目を終えた製品がどのように回収・リサイクルされるのかを提示。廃棄ではなく資源化への道筋を示します。

多言語対応
国内外の医療現場でも活用可能。サプライチェーン全体で透明性を共有できます。
環境へのインパクト
素材のヘンプは栽培段階で多くのCO₂を吸収します。その力によりsukui製品は排出量を上回る吸収量を持ち、「カーボンネガティブ」を実現。
環境にプラスの効果をもたらす医療ウェアという新しい基準を築いています。
製品別 CO₂収支
製品 | CO₂排出量 | CO₂吸収量 | 差引 |
---|---|---|---|
トップス | 6.15kg | 12.49kg | -6.34kg |
パンツ | 8.68kg | 17.60kg | -8.92kg |

CO₂排出量や素材の起源といった重要情報は、chaintope社のブロックチェーン「Tapyrus」に記録されています。
ブロックチェーンは「改ざんできない台帳」のような仕組みで、情報の正確さと信頼性を保証します。
一方、商品画像やメンテナンス情報といった日常データはデータベースで効率的に管理。
改ざん防止の強固さと、運用のしやすさを両立する“ハイブリッド構成”を採用しています。
DPPがもたらす価値
安心して選べる透明性、地球に貢献できる実感、医療現場で信頼を築く力。
sukuiのDPPは、この3つの価値をお届けします。
- 安心して選べる
素材や製造背景、環境への取り組みが明らかな医療ウェアは、医療現場での信頼と安心感を約束します。透明性という価値が、あなたのプロフェッショナルな選択を支えます。 - 環境と未来に貢献できる
一着ごとのCO₂削減量を数値で確認することで、あなたの選択が地球環境に確実に貢献していることを実感できます。さらに、修理やクリーニング履歴が記録されることで、長く大切に着る文化が、持続可能な未来へと繋がります。
- 信頼を広げる
環境と透明性を追求し医療ウェアを選ぶことは、患者さんや同僚からの信頼を深めることにも繋がります。